描いて作って耕して

農業・陶磁器の魅力をみなさんに伝えていきます。

有田焼

陶器市を120%楽しむ方法

4月29日(月)~5月5日(日) 有田で陶器市が開催されます。せっかくなので増田流「陶器市を120%楽しむ方法」を紹介します。 方法は至ってシンプルで、「自分の気に入った商品を素直に店の人に伝える」。これだけです。それをきっかけに会話がはずめばしめたも…

日本の生産性向上という課題は待ったなし。伝統工芸産業もうかうかしてられないぞ!

日本の生産性が低いことは、いろいろなメディアやネットで叫ばれていることなので周知の事実なのでしょうが、その割にはあまり現場レベルで働き方が改善されているように感じないのは私だけではないと思います。 diamond.jp 以前のエントリーでも書きました…

絵付けの研修終了!

ようやく今年度こ絵付け研修が終わりました! これからも精進します。

これからの農業、そして伝統工芸産業は組織マネジメントは必須。ヒントは「Google re:Work」にあり

生産性の向上が叫ばれて久しい日本ですが、農業と伝統工芸産業の非効率性は特筆に値すると思います。 いくつか原因はありますが、その一つは産業についてきちんとしたデータがとられていないため現状を把握できず、そのため具体的な問題の構造を見つけにくい…

【随時更新】陶器市に来るならグルメも楽しんだ方がお得ですよ。

陶器市で車で来るなら、是非お勧めしたいのが有田・波佐見周辺のグルメツアー。 あまりグルメでは話題に上らない(そんなことないか?)有田・波佐見にも当然美味しいお店は存在します。 車で来ればいろんなところを巡って食も楽しめますよ!というわけで有田…

海とサーファーを描きました。

陶板に絵を描きました。 故郷宮崎のサーファーをイメージして、荒々しいラインと情熱の色をのせました。 絵付は絵具の制約が多くなかなかうまく表現ができませんが、とりあえず満足しました。 また宮崎の海を描きたいです。

これからの日本の焼き物産業はますます厳しくなるかもしれない。3DCAD「ライノセラス」を見てみた感想

先日3DCADを使った焼き物作り講座に行ってきました。 仕事であまりCADを使ったこともなかったので、後学のためにと。 少々テクニカルな講座内容でしたが、いろいろと勉強になる部分も多々ありました。 【結論】 3DCADの強みはだいたい次の通り。 ①手作りで…

自分にとって宝物になる焼き物を買いましょう。

自分がこの焼き物欲しい!と思うときはたいてい焼き物の価値>価格であることが多いです。 そういう作品に出合った時は、自分だけの宝物を見つけたような気分になって嬉しくなります。 価値観なんて人それぞれ。その人が良いものだと思ったものを、自分の中…

「作家を目指すなら有田は遠回りだよ」という話

タイトルで結論を書いてしまっています。 別に愚痴を書いているわけでも有田を貶めたいわけでもありません。 作家を目指すなら唐津の個人作家に弟子入りすべきです。(どうしても磁器で作品作りしたいなら話は別ですが。) 理由は単純で有田は良くも悪くも分業…

記録を残すことこそ、マニュアルへの第一歩!記録=即マニュアル化の仕組みを作ることが大切です。

仕事をする者なら記録を残すことの重要性を否定する人はいないはずです。 私の働いたある会社では日報が義務付けられていました。 またある組織では会議ごとに議事録を作りそれを綺麗に整理されたファイルに保管していました。しかも、保管の期限まで定めら…

有田焼のマーケティング その具体的アクションその①検索と関連ワードからの分析

あらかじめ断っておきますが、私はマーケティングについてはど素人です。 本でちょこっと勉強したくらいなので実務とは程遠い人間ですし、頓珍漢なことをするかもしれません。 それでも良ければこの記事を見てやってください。 さて、言い訳も済みました。マ…

For the people who are interested in Old Imari. Pour les personnes intéressées par Old Imari.

Hi, I'm ceramic painter of Old Imari which calls Arita yaki in Janpan. ----anglais ci-dessous--- First of all, I appologize for my poor english writing. However,I have a motibaton to write this blog in English because the reason I shall wr…

ヤフー知恵袋から見る有田焼と波佐見焼の消費者意識

世の中便利なものでネットを使えばいろんな情報が見れます。 ヤフー知恵袋というと、日本のネットユーザーなら一度は見たことがあると思うのですが、利用方法は何も質問をするだけではありません。 検索で関心のあるワードを入力してそのコンテンツについて…

有田焼のマーケティングってどうなってるの?その④まずは組織の基礎体力を

ずいぶん更新していませんでした。 マーケティングについてこれまでさんざん書いてきましたが、肝心のマーケティングの定義について触れていませんでした。 マーケティングの定義とは、日本マーケティング協会の定義によると、 企業および他の組織1)がグロ…

東京に疲れて地方で手に職付けたい人には、有田焼職人の道は一つの選択肢なのかもしれない

最近都会で疲れた人の声を耳にします。 それは知人から直接聞いたり、ニュースやネットの書き込みだったりするのですが、彼らはそれでもなかなか都会から出たがりません。 都会の便利さ等、いろいろ理由はあるのでしょうが一つは 田舎に行っても仕事がない …

自分が有田焼を買うならどんな時ですか? と質問されました。

タイトルの通りです。 有田焼に携わる人からこんな質問をされました。 一応私も同じく有田焼に携わる者。若輩者ながら私なりの答えを用意しました。 私が有田焼を買おうと検討するときは、友人や親戚への贈答用です。 自分のためにはほぼ買いません。だって…

伝統工芸を支援するための補助金も様々。製造事業者レベルでの申請なら伝統的工芸品産業支援補助金です。

伝統工芸産業は、国の文化を作ってきた側面があるせいか法律により保護をしようとする動きが合っています。 「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」です。 実はこの法律、いろいろ話題になることが度々あり、この法律の硬直性が伝統産業の成長を妨げている…

有田焼の規模自体は縮小しているのに、陶器市の来客者数は逆に増加している件

もう、タイトル通りです。 有田統計書によると、陶器市の来市者数は 平成23年度119万人⇒平成29年度128万人と増加しています。内訳を見ると県内からの来場者数がかなり伸びています。 そして秋の陶磁器祭りも、 平成23年11万人⇒平成28年18.8万万人とかなり増…

秋の陶磁器祭り開催。個人的に好きなイベント紹介します。

今年もやってきました秋の陶磁器祭り。 いろんな非日常体験ができる面白イベント盛りだくさんです。 前回の記事でもリンクを張り付けましたが、ここから祭りのイベント情報が見れます。 www.arita.jp その中から個人的なおすすめをいくつか紹介します。 ①炎…

有田焼のマーケティングってどうなってるの?その③

以前、有田焼のマーケティングのレポートが少ないとぼやきましたが、 handpaint.hatenablog.com 有田焼の市場調査をされた上原義子、高橋昭夫氏両氏により有田焼をSWOT分析したレポートがあります。 引用すると次の通りです. プラス要素 マイナス要素 内的要…

副業は伝統工芸産業の追い風となるのか?考えてみた その①

最近、何かと話題になっている副業。 まだまだ問題は山積みなのでおいそれと「みなさん、副業しましょう!」とは言えないわけですが、やはり興味はあります。 厚労省がまとめた副業のガイドラインによると副業はいいことづくめのようにもありますが、やはり…

波佐見焼の面白さについて。特徴がないのが特徴!とは?

前回、波佐見焼を通して有田焼を見つめなおすというアプローチをとってみましたが、ちょっと波佐見焼の面白さについて書き直してみようと思います。 handpaint.hatenablog.com 上の記事で、波佐見焼は地域ブランドに力を入れていると書きましたが、この地域…

有田焼のマーケティングってどうなってるの? その②

前回の内容の続き。 handpaint.hatenablog.com 前回波佐見焼について触れました。 いきなりですが、波佐見焼の面白いところは地名(ローカルブランド)で情報発信をしているところです。 ふつうの窯元なら「うちが、うちが」と個別にアピールをしていくところ…

伝統工芸品ってなんでいいんだろう? 続き

前回の記事の続きです。 読んでない方は下のリンクから読むことをお勧めします。 handpaint.hatenablog.com 前回伝統工芸品の価値について話しましたが、実際問題として価値を創造するだけで経営が成り立つほど話は簡単ではありません。 よくある話ですが、…

伝統工芸品ってなんでいいんだろう?

伝統工芸品っていいですよね。 私も有田焼の仕事に関わっているくらいですから好きです。 じゃあなぜ伝統工芸品っていいんでしょう? そんな時に一つ参考となるのが、筑摩書房より出版された 創造経営の戦略-知識イノベーションとデザイン (2004)です。 創…

絵付技法のひとつ、濃みのやりかた紹介(無鉛絵の具編)

焼き物には上絵と下絵とあるのですが、今回は上絵の濃み(だみ)の絵の具の作り方を紹介します。 用意するのは次のもの。 ・絵付をしたい皿 ・水 ・絵具の粉(今回はエクセルさんの無鉛絵の具を用意) ・濃み筆 ・無鉛絵の具用の濃み液、PAC2(にがり的なもの) ・…

ブログ名について

私は現在、有田焼の上絵付の仕事に携わっています。 以前は公務員でしたが、紆余曲折あり今の仕事にたどり着いています。 有田焼に関わらず、伝統工芸品産業の危機・改革が叫ばれて久しい昨今ですが様々な意味でその難しさを言葉に表すことすら困難を極めて…