日本の生産性向上という課題は待ったなし。伝統工芸産業もうかうかしてられないぞ!
日本の生産性が低いことは、いろいろなメディアやネットで叫ばれていることなので周知の事実なのでしょうが、その割にはあまり現場レベルで働き方が改善されているように感じないのは私だけではないと思います。
以前のエントリーでも書きましたが根本的な要因として日本の経営者の能力の低さが挙げられると思うのです。現場レベルでの改善には限界があります。
そのためのソリューションとしてGoogle re:workと最低賃金の上昇が挙げられるのですが、それ関連でいろいろと情報を漁っているうちに面白い記事に出会いました。
なんと農家がITやクラウドファンディングを活用し、農業経営のノウハウを無償で公開しているというのです。
これはちょっとしたイノベーションです。肝心のノウハウも素晴らしい。
えてして経営者、特に営農者は自身のノウハウを隠したがりますが阿部梨園は違います。情報をオープンにすることでより高次の農業経営を実現させようとしているのです。
しかもなんとこの知識、結構伝統工芸の世界でも通用しそうなものが結構見受けられます。導入すれば生産性は間違いなく上がるでしょう。
ITの技術を駆使している点が素晴らしいのですが、導入したいけどITに詳しくないそこのお方、何もしり込みする必要なんてありません。
ここで公開さているITは私たち素人でも十分に活用できるものですし、アプリ自体は安価で導入できるものもあります。
有田焼業界もそうなのですが、ITを使って経営を実践できている会社はまだまだ少なく、簡単なものでも導入してしまえばそれだけでライバルに差がつけられる可能性は高いのです。
折しも2019年の国家予算としてIT導入補助金が1/2まで、上限450万円まで申請が可能となっています。
分らないから、ではなくとにかくやってみるの精神でチャレンジした者にのみ勝利の女神は微笑みます。
伝統工芸産業も、その枠にしばられず様々なアイディアを吸収して次の元号を生き抜ける体力を身に着けたいものです。