副業は伝統工芸産業の追い風となるのか?考えてみた その①
最近、何かと話題になっている副業。
まだまだ問題は山積みなのでおいそれと「みなさん、副業しましょう!」とは言えないわけですが、やはり興味はあります。
厚労省がまとめた副業のガイドラインによると副業はいいことづくめのようにもありますが、やはり国がガイドラインを策定するだけで企業が動き出すほど簡単な話ではありません。
副業中に事故したらどうなるのか? 労働者の長時間労働を助長するのではないのか?などなど、法的整備が求められる問題はあります。
しかし、副業の話題になった時にちらっと頭をよぎったのが、この流れは伝統工芸産業の人材育成にとって追い風になるのでは? という仮説です。
周知のとおり伝統工芸産業では後継者不足問題が深刻です。
理由はいくつかありますが、第一に満足に給与が得られず一人前になるまで続けられないということではないでしょうか。(あくまで私の予想です。誰かデータ持ってたら教えてください。)
副業制度を導入することで期待できることは次の通りです。
【既に伝統工芸の職人として頑張っている方】
①収入が増えて生活が安定する
②自分の技術を副業で使うことで技術の向上に繋がる
③普段の仕事以外の業務に触れることで人脈形成やスキルがアップし将来の独立に役立つ
④場合によっては世間のニーズを直接聞くことができ市場を見る目が養える
【伝統工芸の職人仕事に興味を持っている方】
①職人の仕事へ参入する敷居が低くなる。
②作家志望ならスキルアップが望める。
このように働く人目線でメリットを考え副業システムを作れば職人の人材確保・育成にも繋がるし経済の活性化にもなるのではないでしょうか。
あれ、結構いい案なのでは?
この記事見てる方いましたら是非ご意見ください!
有田在住の方にいろいろ話を伺ってみると、案外東京の方で有田焼の技法を活かした商品づくりをしたい企業はあるとのこと。
そのようなつながりを持っている人は取引先のニーズに合わせた商品づくりをすることで生計を立てていました。
潜在的ニーズを掘り起こせばまだまだチャンスはありそうです。