描いて作って耕して

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ブルーベリーは他家受粉じゃないと結実しない? そんなことはありません。

ブルーベリーは他家受粉が薦められています。

その方が結実率、果実の大きさが増し成熟期が早まるからです。

特にラビットアイ系では自家不和合性が強いため他家受粉が強く勧められています。

 

しかし、だからといって1品種のみ育てても実が成らないかというとそうではありません。

受粉をしてくれる昆虫さえいれば実は成ります。

自家受粉の場合の結実率等は品種によって異なるようで、ノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュの多くはラビットアイに比べて自家受粉でも結実する方なのですが、自家の結実率が悪いといわれるラビットアイでさえ、全く結実しないわけでもないようなのです。

ここでは品種ごとに詳説できる詳しいデータがないので説明はできませんが、ラビットアイの代表品種であるティフブルーは自家での結実が報告されていますし、実際ほぼティフブルーのみを栽培して営農されている阿蘇の農家さんも私は知っています。

 

もちろん、アリスブルーのように自家ではまったく結実しない品種もあるので注意は必要です。しかし他家受粉の必要性が浸透し、それを鵜呑みにしたブルーベリー栽培初心者の方が必要以上に苗を購入することはあまりよくないと私は思います。

 

品種ごとの組み合わせに悩む方も多く見受けられますし、地域によって開花時期や昆虫の生息域も異なってくるので具体的なアドバイスもできないのは悩ましいところです。

 

しかし、自家でも結実可能な品種が分っていれば何も悩まずその品種一本で栽培する方がビギナーにとっては負担が少なくて済むのではないでしょうか。

ラビットアイであれば、ティフブルーがデータ的にも実践結果的にも自家結実が認められているのでお勧めです。

栽培になれて来たら少しずつ品種を増やしていく、という方法でもいいような気がします。

まずはブルーベリー栽培と果実を楽しむこと、これが大切なのではないでしょうか。