記録を残すことこそ、マニュアルへの第一歩!記録=即マニュアル化の仕組みを作ることが大切です。
仕事をする者なら記録を残すことの重要性を否定する人はいないはずです。
私の働いたある会社では日報が義務付けられていました。
またある組織では会議ごとに議事録を作りそれを綺麗に整理されたファイルに保管していました。しかも、保管の期限まで定められていました。
一方で、そのように記録を残していくことに重要性を全く認識していない、もしくは軽視している会社もありました。
当然、前者の方が後者より仕事の効率や生産性は上です。
理想を言えば、記録をとったらそれがそのままマニュアルとして通用するような仕組みを作る。
それが難しいなら記録をたくさんとるだけ、から始めるのはどうでしょう?
というのが今回のエントリーの提案です。
職人の世界、農業の世界はどうでしょうか?
一概には言えませんが、あまり情報が整理されている職場は少ないように感じています。以前、伝統工芸関連のコンサルで仕事をしていた方とお話しする機会がありましたが、経営改善をする以前にきちんとした帳簿付けができるよう伝統工芸を扱う企業に指導するケースは珍しくなかったとおっしゃっていました。
要はどんぶり勘定でやってきたため経営が苦しくなってきた伝統工芸企業がたいへん多いと、そういうことでした。
記録を残すこと、情報を整理して活用・発信することができる組織がますます強くなる時代が来ています。
「いや、そんなこと言ってもうちは時間も人手もないし」
とおっしゃる方ほど、実はマニュアル化が必要な人です。
人手がないなら、仕事を仕組化しちゃいましょう。それが一番手っ取り早いです。幸いなことに、今は情報が溢れいている時代。
マニュアル化とかのワードで適当にググっても有益な情報を得られるでしょう。後は自分にとってやりやすく、便利な方法だけ活用すればいいだけの話です。
最近はアプリも充実してきました。
写真をとってコメントを付けるだけでマニュアルになり、しかも周りの人とクラウドを通じて情報共有もできるアプリTechme bizやdojoなどもあります。
それらをTechme関連の記事を見ていると、農業や伝統工芸の方たちの技術をマニュアル化させることに挑戦していることが伺えます。
こういう流れはもっと普及してほしいですね。
有田でも似たようなこと是非やってほしいです。
「職人は親方の背中を見て育つもの」、「マニュアルなんて必要ない」など仰る方もいますが、はっきり言って非効率ですしそんな考えが根本的にズれているから今の伝統工芸産業は衰退の一途をとだっているのだと思います。