マーケティングに多様な視点を。テーマは共感。
今更感がありますが、マーケティングに関する本の紹介をば。
この本は成熟した市場において、新たな機会を発見するためのアプローチを提案しています。
既に技術的な域は完成しており、これから新たな道を模索しなければならない有田焼も学ぶべきものがありそうです。
テーマは共感。
既に分かっている問題を解決するのではなく、今課題はなんとなく分っているけど具体的な問題点が見えてこない、そんなモヤモヤにどう取り組むのか?
消費者目線を徹底的に追求した分析をすることで新たな商品開発の機会を見出そう!
という内容になっており、その機会を見つけるためのロードマップがかなり詳細かつ丁寧に書かれています。
先日、武雄市図書館のコピーライティング講座にも参加してみたのですが、そこでも優れたキャッチコピーの一つは共感であるという旨の説明を受けました。
これからはどれだけ消費者の目線に立って商品をデザインできるか?
それがとても重要になってくると思います。
それは伝統工芸産業も同じことですし、真摯に消費者に向き合うことで得られる新しい視点は必ずや生産者の表現の幅の広がりをもたらしてくれるはずです。
これから有田焼がどのような歴史を作り上げていくのかは分りませんが、本書が示す消費者と共に歩んでいく道も可能性の一つとして考えてもいいのではないでしょうか。