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ネットでブルーベリー栽培に関する信頼できる情報の見つけ方

ブルーベリー栽培に関する情報は相当数出回っており、インターネットでワード検索すればそれは相当な数の情報が溢れています。

正直、どれが正しくてどれが間違いなのかは素人では判別つきません。正解などあるはずありません。だって人それぞれ栽培目的や動機が違うんですから。

では、ブルーベリー栽培に関する情報をネットで探す時の「情報の質」を判断する基準はあるのでしょうか?

考えてみました。

 

結論から書きます。農業大学、各地果樹試験場、熱心な地域の勉強会からの情報源ならば信頼に足ると考えていいと思います。

 

以下、その理由と説明です。

 

①きちんと科学的根拠に基づいた、あるいは数字を根拠にしたデータ提示が行われていること。

いわゆる文献主義的な立場をとる、というものです。かなりめんどくさくなる場合もありますが、その分栽培に関する有意義な情報が得られる可能性が高いです。グーグルスカラーでワード検索するだけでも、面白い情報が得られたりします。全部読むと大変なので、自分が欲しい情報が書いてある部分だけ読めばそれで十分です。

どこかの大学の研究内容を引用しているだけでも、そのサイトの信頼性は高くなります。

 

②情報の提供者が営利目的で活動していないこと。

これは結構大切なことです。営利目的で活動している団体は、多かれ少なかれ自分たちに有利になるよう情報を恣意的に解釈して顧客(見込み)に提供します。上の①で科学的根拠と言いましたが、ずる賢い人が心理学と統計学を組合わせれば良いように人を操れます。

有名な話ですが、「日本人の心臓病患者のほとんどが毎日食べている食べ物がある」と言われれば大体の人はそれが気になるはずです。答えは「お米」。答えを言われればなんてことはないですが、不安をあおられた人もいるのではないでしょうか?

私も将来ブルーベリー栽培で営利活動をしたいと考えています。したがってこのブログに書いてあることも疑って読むことを推奨します。

 

③情報の提供者が信頼できること。

ブルーベリーの栽培実績が長年あり、かつ情報発信に力を入れている人、団体。できれば栽培指導の経験もある人がベターです。

 

ざっと考えられる基準はこのくらいでしょうか。この条件を満たす提供者の情報クオリティは必然と高いと思われます。

では、上記3つの条件を満たす団体とはどのようなものでしょうか?

①農業大学

日本ではブルーベリーを初めて実験的に栽培を始めた東京農工大学が筆頭です。日本のブルーベリーの父と言われる 故・岩垣駛夫(いわがきはやお)先生が赴任されて以来日本のブルーベリー界をけん引し続けてきました。ブルーベリー研究会成るものも発足しています。

もし英語ができるならアメリカの農業大学?のサイトを訪れてみることを強く勧めます。アメリカがブルーベリー研究の最先端です。枝の剪定方法に関する研究など様々な報告が見れます。以前、アメリカの大学についてまとめた記事も書いたので、そちらも見てみてください。

 

handpaint.hatenablog.com

 

 

果樹試験場

各県にある果樹試験場ではブルーベリーの先行的な研究をしているところもあります。

佐賀県では根域制限栽培に関する研究、山口県ではバークを使った栽培方法の研究などです。研究成果をPDFにして配布しているところもありますので、いろいろ調べてみると面白いです。

 

③各地で行われている勉強会

ブルーベリーの栽培が盛んな地域では勉強会が行われていたりします。中には相当熱心に勉強している団体もあるようで、大学から先生を呼んだりしているところもあるようです。そのような地域の人たちに交じって勉強するのがブルーベリー農家として成長する一番の近道です。

そのような団体がなければ自分で作ればいいのです。情報をまとめる、発信する人に一番情報が集まります。まぁ、今それができていない自分が言うと説得力に欠けるのですが・・・

 

※某ブルーベリーの一般財団法人については私は利用したことが無いので触れません。また、上記意外にも有益な情報を発信しているブログは一部存在しますが、リンクや宣伝を望んでいないようでしたのでここでは紹介しません。いろんな検索ワードで情報をたどっていけばすぐ行きつくはずです。

 

少し長くなりました。皆さんのブルーベリー栽培の役に立てば幸いです。