有田焼のマーケティングってどうなってるの?その④まずは組織の基礎体力を
ずいぶん更新していませんでした。
マーケティングについてこれまでさんざん書いてきましたが、肝心のマーケティングの定義について触れていませんでした。
マーケティングの定義とは、日本マーケティング協会の定義によると、
企業および他の組織1)がグローバルな視野2)に立ち、顧客3)との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動4)である。
なんのこっちゃわかりませんね。
一般には売るための仕組みづくりと言われています。日本マーケティング協会の定義は医療機関などもマーケティングへの理解が大切だという、もっと広い視野からマーケティングを捉えているようです。
閑話休題。
さて、マーケティングの基本と言えば3C分析や4P分析などと言われていますが、要は情報を整理して効率よく課題を解決しよう、ということです。
最近のトレンドだとペルソナマーケティングでしょうか。有田の窯元でもよくそんな言葉が飛び交ってます。
でもここでちょっと立ち止まって足を止めて考えてみましょう。
フレームワークに踊らされていませんか?
適切な判断ができていますか?
分析に行きつくまでの具体的な情報のストックはありますか?
マーケテイングは総合力です。経済学や心理学、統計学など様々な知識が必要ですし、なにより行動をし続ける熱意が必要です。(ブログの更新が遅い私が言えたセリフではありませんが。)
有田の窯元のほとんどは組織図や分掌事務範囲を整理しているところすら稀でしょうし、(注:ここは私の推測)自分たちの組織すらきちんと管理しきれていないのにマーケティングの高度な判断なぞできるはずがないと思うのです。
今までさんざんマーケティングについて語ってきましたが、最近はもっと基礎的な組織力を付けるところも必要なのではと感じています。
有田は歴史的に分業が徹底されてきました。そこが一つの強みであることは間違いないはずです。唐津焼のような個人で作陶をする地域とは事情が違うのです。
チームで仕事ができる人が生き残っていく時代、組織のポテンシャルを最大限に活かす道を探っていくことも大切なのではないのでしょうか。