描いて作って耕して

農業・陶磁器の魅力をみなさんに伝えていきます。

東京に疲れて地方で手に職付けたい人には、有田焼職人の道は一つの選択肢なのかもしれない

最近都会で疲れた人の声を耳にします。

それは知人から直接聞いたり、ニュースやネットの書き込みだったりするのですが、彼らはそれでもなかなか都会から出たがりません。

都会の便利さ等、いろいろ理由はあるのでしょうが一つは

田舎に行っても仕事がない

という心配だそうです。

 

人口約2万のど田舎に住んでる自分にとっては反論できないところも多々あるのですが、その一方で有田焼職人の数は減ってきています

手に職をつけたい、閑静な田舎で暮らしたい、そういう人には今はむしろチャンスなのかもしれません。

もちろん、このブログでさんざん書いてきているように、窯業のマーケットは縮小傾向にありますし、賃金は最低水準です。でも一人暮らしなら、もしくは夫婦で共働きなら、、、一応やっていけます。現にそういう人たちを有田でたくさん見ています。

だから有田に来てね!と言うつもりはありません。やっぱり相性もありますし、給料は安いですし、人間関係は濃厚です。しかしこういう世界もあるということを頭の隅に入れておいてください。

 

「職人になるためには何年も修行しないといけないんでしょ?」

⇒ノーです。やりたい意思さえあれば何歳からでも挑戦できます。私は未経験から30歳で有田焼の上絵付の仕事を始めました。専門の学校にも通っていません。

それでも何とかやっていけます。夜の絵付研修も定期的に開催されているのでそこで技術を学べたり人とのつながりが生まれます。上下絵、ろくろ成型なんでもあります。

どうしても気になるなら、1年間窯業大学で学んでもいいと思います。

 

「仕事どこで探すのさ?」

⇒意外と見落としがちですが、ハローワークで有田焼に関する求人はちょくちょく出ています。Indeedでキーワード検索してもいいです。

日本仕事百貨や四季の美などで取り上げられている求人はごく一握りです!グーグルの表面的なキーワード検索では求人が出てこないからといって諦めるのはもったいないです。

 

「人間関係や住む場所とかいろいろ不安……」

有田には地域おこし協力隊が何人も来ています。まずは彼らに相談してもいいかもしれません。

最近は空き家の活性化プロジェクトやシェアハウスの提案など様々な活動をしています。町役場もいいですが、より地域の生の情報を持っている協力隊(OB含む)に連絡をとってみてもいいかもしれません。私も有田の協力隊の方を知っていますが、みなさんとても気さくで話しやすいです。

 

いろいろ書きましたが、要は

心のゆとりを持ちたいなら田舎に来たほうが良いですし、仕事は案外なんとかなります!悩む前にまず相談しましょう!

ということです。

重ねて書きますが、決して有田移住も職人の道もお勧めしているわけではありません。都会で疲れ切った時、選択肢の一つとして思い出してくださいね、ということです。

 

質問あれば受け付けます。コメントにて。お待ちしています。