描いて作って耕して

農業・陶磁器の魅力をみなさんに伝えていきます。

自分にとって宝物になる焼き物を買いましょう。

自分がこの焼き物欲しい!と思うときはたいてい焼き物の価値>価格であることが多いです。

そういう作品に出合った時は、自分だけの宝物を見つけたような気分になって嬉しくなります。

価値観なんて人それぞれ。その人が良いものだと思ったものを、自分の中で勝手に気に入ればいいんです。

だから、上に書いたことなんて当たり前なんです。

価値>価格と感じた時にものを買うなんて子供でもできます。

しかし、よりいい買い物をするにはコツがあります。今回はそういったお話です。

まず自分の審美眼を身に着けること。

要は良いものを見分ける目を養うことですね。これは多くの作品を見ていればだんだんわかってきます。

自然と自分の好みの作風も分ってきて、次に行きたい窯元も決まってくるようになります。こうなると窯元巡りが楽しくなってきます。

 

次に、聞き上手になること。窯元からどれだけたくさんの情報を得られるか、と言ってもいいです。

ここで一つ小技を紹介します。

お店に行って、気に入った焼き物があったとします。

勇気をもって「これ、いいですね。」と店員さんに言ってみましょう。店員さんがどういった反応をするかでいい作品かどうかが分ります。

レベル1:作品の安さや「いいでしょう」、といっただけの反応・窯元の歴史など、インターネットで検索できる情報程度しか語れない⇒店員さんに商品知識がないか、たいして力を入れた商品ではないということ。

レベル2:作品がどのような層に受け入れられていて、なぜその作品が良いのか、どういったシーンで作品が使われているのか話せる⇒店員さんの話に共感がもてるなら買い

レベル3:作品がどれほど苦労して作られたか、技術上のマニアックな話や作品に込められたストーリーまで語ってくる:感動したなら買い

レベル4:お客のニーズや焼き物の嗜好をきちんと把握し、似たようなもっとお客のニーズに沿った作品まで提案してくる。場合によっては他店の作品まで紹介してくる:作品を買わなくてもいいからその店員さんや窯元の方を大切にすべし

 

というったところです。

これを繰り返して経験を積めば必ず自分にとっての宝物になる焼き物に巡り合えます。

作品の値段の多寡は関係ありません。自分がいいと思えればそれでいいんです。

みなさんの焼き物ライフが充実することを祈っています。