絵付技法のひとつ、濃みのやりかた紹介(無鉛絵の具編)
焼き物には上絵と下絵とあるのですが、今回は上絵の濃み(だみ)の絵の具の作り方を紹介します。
用意するのは次のもの。
・絵付をしたい皿
・水
・絵具の粉(今回はエクセルさんの無鉛絵の具を用意)
・濃み筆
・無鉛絵の具用の濃み液、PAC2(にがり的なもの)
・すり鉢
【ステップ1】
絵の具に水を適量入れる
絵の具が写真の状態になるくらいまで少しずつ水を入れながら練っていきます。水の入れ過ぎには注意です!
【ステップ2】
濃み液を入れる
絵の具と水が良く混ぜ合わさったら濃み液を入れます。この分量なら1滴で十分です。また練り練りとしましょう。そんなに長く練る必要はありません。どろっとしてきたらOKです。
【ステップ3】
PAC2を入れる
PAC2もこの分量なら1滴で十分です。入れる前に必ず容器をふりましょう。
そしてまた練る。絵の具がしっかりしてきます。
これで完成です。以外に簡単であっけないと感じた人もいるかと思います。
【ステップ4】
筆に絵具をつけ、縁で絵具を適量になるよう絞る。
筆につけたままの状態だと絵具の分量が多すぎます。縁を押すように絵具を絞り出し量を調節しましょう。私はだいたい8回くらい絞ります。だいたいの回数を決めておくと便利ですよ。
具体的な絵の具の量や水の量を知りたいという人もいらっしゃると思いますが、実はあまりその辺はアカデミックに研究されていないようで、みなさん経験でだいたいの量を決めているようです。また、結構分量が適当でも絵具はそれになりに使えます。
ただし、絵の具は保存があまり効かないので使いたい量だけ毎回作るのをお勧めします。
絵の具ができたらこんな風に
盛っていけばOKです。
次の機会に実際の絵付の技法について解説いたします!